ブログ京橋店

2017.12.23

からすみのご紹介。

からすみ

本格的な冬を迎え、毎日冷たい風が体にしみています。皆様風邪など引いておられませんでしょうか。さて本日はからすみについてお話しさせて頂きたいと思います。からすみはボラの卵巣を加工したものでお正月のおせち料理に入っている縁起の良い食材ですよね。それではからすみについて詳しくみていきましょう。

 

からすみとは

からすみ

からすみはボラなどの卵巣を塩漬けし、その後塩抜きして天日干しにした者のことを言います。名前の由来は中国の唐墨という墨に似ていることから付いたとされています。一般的にはボラを使って作られますが、一部の地域ではサバや鰆で作ることもあるようです。日本独自の食べ物かというとそうではなく。台湾やイタリア、スペイン、絵児ポとでも食べられています。世界的に見てもボラを使うところは多いですが、ムツなど他の魚の卵巣を使うことも多いですね。

日本においてからすみの歴史は古く、江戸時代にさかのぼります。からすみは肥前で作られ、越前のウニや三河のコノワタと並び日本の三代珍味として親しまれてきました。

からすみは塩辛くねっとりとした食感が特徴的ですよね。薄く切ったものを軽く炙りって食べたり、すりおろしたからすみに酢をかけてからすみ酢にして食べるととても美味しいです。最高の酒の肴になります。贅沢ですよね。

先ほども申し上げましたが、からすみは中国の唐墨に似ていることからその名前がつけられました。これは豊臣秀吉が現在の佐賀県である肥前国を訪れた際にからすみを初めて見て、長崎代官の鍋島信正に尋ねたそうです。そして代官は冗談で中国の墨である唐墨ですと答えたことが始まりという言い伝えがあります。

 

ちなみに台湾ではからすみのことを鳥魚子と言うそうです。台湾では食べ方が特徴的なのでご紹介します。まずからすみの表面の薄い皮を剥ぎます。そして酒を塗り、弱火で表裏を炙ります。時間は1・2分ですからサッとで良いようですね。炙り終わったら薄く切り大根やニンニクの芽と一緒に食べます。つまようじやくしに刺して食べることが多く、夜の屋台などでも人気なのだそうです。台湾に行くことがありましたらぜひ食べて見てくださいね。

アブラソコムツを使ったからすみはボラのからすみよりも大きいのが特徴的です。その分技術や時間がかかるそうですね。一般的には2週間から1か月の期間を要します。ボラは網で獲られますからその時にストレスを感じてしまい、魚卵に血が混ざり、黒くて臭みがあるからすみができてしまうことがあるのに比べ、アブラソコムツははえ縄漁で獲られますからその心配がないそうです。

 

からすみの栄養

からすみ

からすみの栄養面についても触れて行きます。まずご紹介したいのがタンパク質と脂質の多さです。これらには滋養強壮や疲労回復などの効果が期待できます。また、オメガ6系と呼ばれる脂肪酸とオメガ3系と呼ばれる脂肪酸が非常に多く含まれています。6系の方は悪玉コレステロールを低下させる働きがあり、3系は動脈硬化予防や認知症の予防、血栓予防などに効果があると言われています。ただ、からすみを食べる上で注意していただきたい点があります。それは塩分の多さです。食べ過ぎてしまうと逆に動脈硬化や高血圧になってしまいますか注意してくださいね。その他の栄養素ですがビタミンB12や亜鉛が多く含まれており、貧血予防や皮膚や粘膜を健康的に維持してくれる働きがあります。

 

今回はからすみについてお話しさせていただきましたがいかがでしたでしょうか。食べ過ぎは注意ですがとても美味しい食材ですからお酒やご飯のお供にお召し上がりになって見ていただきたいですね。

当店では、すき焼き、しゃぶしゃぶをはじめ、様々な旬の食材を使った料理をご用意しております。ぜひ一度、当店自慢の料理をお召し上がりになってみてはいかがでしょうか。

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