ブログ京橋店

2018.6.28

初鰹の特徴

カツオ

青葉が目に眩しい今日この頃ですが、皆様いかがお過ごしでしょうか。本日は、初鰹についてお話しさせていただきたいと思います。初鰹とは春から初夏にかけて南の方から北上してくるカツオのことを呼んでいます。また、その年初めての水揚げされたカツオのことも指すようです。戻りガツオとはまた違う特徴を持っていますのでご紹介していきます。

 

初鰹とは

カツオ

カツオは常に移動を繰り返していく回遊魚と呼ばれる魚です。カツオは春になると豊富な餌を求めて暖かい黒潮に乗り、日本の太平洋沿岸に移動してきます。春から夏にかけて太平洋を北上してくるカツオは黒潮と親潮がぶつかる三陸海岸の沖位までやってきます。

日本で最初にカツオが取れるのは九州地方で3月から4月ごろとされています。本州では4月から6月ごろと月は少しズレます。日本列島の南から順にカツオの水揚げは最盛期を迎えていき、高知産のカツオは特に有名ですよね。カツオは北上西三陸沖まで行くと8月から10月ごろにかけて今度は南下していきます。ちなみにこの南下していくカツオのことを戻りガツオと呼んでいます。味の特徴は初鰹の方が脂身が少なく非常に淡白かつヘルシーなものとなっています。反対に戻りガツオは豊富に餌を食べた後なので、脂が非常にのっておりもっちりとした食感が特徴です。ですから初鰹については餌を食べ始める前の九州から四国産のものが非常に人気です。春から夏にかけての直に春を迎える初鰹は江戸時代、長生きができる食材として重宝されたそうです。あの有名な松尾芭蕉も「鎌倉を生きて出て煙初鰹直に春を迎える初鰹は江戸時代、長生きができる食材として重宝されたそうです。あの有名な松尾芭蕉も「鎌倉を生きて出てけむ初鰹」と俳句を読んでいます。

初鰹は縁起物としての一面もあります。カツオだけではなく様々なものの初物は縁起物として扱われていますよね。

初物とはその季節に初めて収穫されたもののことを指します。ですから、旬のものと言う意味とは異なります。昔から初物には特別な生命力が宿っているとされ、それを食べることにより人々もその生命力を宿すことができ寿命が伸びると考えられてきました。そのような意味もあって、古来から初物を食べることで福呼び込む縁起物と考えられてきたようです。他の初物といえば八十八夜に収穫されるお茶も有名です。その他にも様々な初ものがありますのでご興味がありましたら調べてみても良いかもしれません。

特に江戸時代の頃は初ものを求める風習が強くあったようです。特に人気があったものは初鰹、初鮭、初茄子、初茸で初物四天王と呼ばれていたほどです。女房を質に出してでも食べた方が良いと言われていたそうです。

 

カツオの栄養素

カツオ

カツオは非常にしまった赤い味が特徴的な魚です。ビタミンB12や鉄、イノシン酸、ナイアシン、タウリンなどの成分が多く含まれています。ビタミンB12には赤血球を作り出す働きを持つ重要な栄養素です。貧血でお悩みの方には貧血予防の効果でかなり重宝されるかと思います。鉄分にも同じ働きがあるようです。タウリンやDHA、EPAは血中コレステロールを下げる効果や動脈硬化を予防する働きがあります。アンセリンと言う物質も含まれており、こちらはアミノ酸の1種ですので疲労回復効果が期待できます。それに加えて抗酸化作用もあるので尿酸値を下げる働きもしてくれます。

 

本日は初鰹についてご紹介させていただきましたがいかがでしたでしょうか。初物と言うことでとても縁起が良い食材です。また、栄養素も非常に多くの効果が期待されるものが含まれていますのでぜひお召し上がりになっていただきたい食材です。

当店では、すき焼き、しゃぶしゃぶをはじめ、様々な旬の食材を使った料理をご用意しております。ぜひ一度、当店自慢の料理をお召し上がりになってみてはいかがでしょうか。

 

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