ブログ六本木店

2018.2.11

冬といえばタラの季節ですね

寒さ厳しき折、皆様にはますますご健勝のこととお慶び申し上げます。
さた、本日はタラについてお話させていただきたいと思います。

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タラの特徴

 

タラは温帯に分布するものや汽水域に入るものもいますが、ほとんどの種類は寒帯・亜寒帯の冷たい海に分布する海水魚です。
海底の近くで生活する底生魚で、水深200m以深で暮らすいわゆる深海魚が多いですが、季節によって生息深度を変える種類もいるようです。大きな群れを形成し、大規模な回遊を行うものもいます。背中側の体色は灰色や褐色で、水底に紛れる保護色となり、食性は肉食性で、多毛類・貝類・頭足類などの無脊椎動物や他の魚類を捕食しています。
産卵は冬期から早春にかけて行われ、卵は沈性卵で、砂泥の海底に産卵します。タラ類の一度の産卵数は数十万から数百万個に及び、魚類の中でも多産の部類になります。親魚による卵や仔魚の保護はみられず、生残率は非常に低いと考えられています。
漢字では身が雪のように白いことから「鱈」と書きますが、これは和製漢字です。日本では古くから、大きな口を開けて他の生物を捕食することから「大口魚」と呼ばれていました。この和製漢字は、中国でも一般的に用いられています。
非常に貪欲なことから、腹いっぱい食べるという意味の副詞「たらふく(鱈腹)」の語源となったといわれています。一方で、「たらふく」の語源は「足(た)らい脹(ふく)くるる」すなわち「満足して(腹が)脹れる」に由来し、「鱈腹」は当て字とする説もあるそうです。タラを解剖すると少なからぬ胃潰瘍の病巣が認められ、これがこの過食によるものだとする説があり、この話は魚類学者末広恭雄のエッセイにも書かれ、広く知られることとなったそうです。

 

食材としての関わり

 

タラはほとんどの種類が重要な水産資源として利用され、底引き網・延縄・釣りなどで漁獲されています。
身は脂肪が少なく柔らかい白身で、鱈ちりなどの鍋料理や、棒鱈などの干物、フィッシュ・アンド・チップスのような揚げ物、バカラオなどの塩蔵品、かまぼこおよび魚肉ソーセージなどの練製品として利用されます。肝臓からは肝油を採取するほか、オイル漬けにしたものはコッドレバーとして缶詰にされたりします。また、スケトウダラの卵巣(たらこ)、マダラの精巣(白子)、胃(韓国料理の食材チャンジャ)、舌(ノルウェー料理の食材。ムニエルにして食べる)なども食材として用いられます。肉は鮮度の落ちが早く脂肪が少ない上に、古くなると独特のにおいを発します。そのため刺身等の生食は行われないです。干しダラはヨーロッパや南アメリカでよく使われる食材で戻して使われています。
栄養価については、タンパク質、ビタミンA(レチノール)、ビタミンB群(ビタミンB1、ビタミンB2、ビタミンB6、ビタミンB12、葉酸、ナイアシン、パントテン酸、ビオチン) ビタミンD、ビタミンE、ナトリウム、カリウム、マグネシウム、カルシウム、マンガン、リン、鉄、銅、亜鉛、セレン、ヨウ素などを含みます。
マダラは低脂肪の白身魚です。脂質は100gあたり0.2gしかなく、飽和脂肪酸は0.03g、一価不飽和脂肪酸は0.03g、多価不飽和脂肪酸は0.07gと魚類の中でトップクラスの少なさです。脂質が少ないので非常に低カロリーな魚です。タンパク質は100gあたり17.6gと多くはありませんが、バランスの良いビタミンB群との相乗効果で、体力向上、代謝活動の促進、免疫力を向上させる働きがあります。脂質が少ないので消化吸収がよく、高齢者、病中病後の体力回復にもうってつけ。このことからタラは病院食にもよく用いられています。また、低カロリーな魚なのでダイエット中の方にもお勧めです。

 

当店では、すき焼き、しゃぶしゃぶをはじめ、様々な旬の食材を使った料理をご用意しております。是非一度当店自慢の料理をお召しあがりになってみてはいかがでしょうか。

 

皆様のご来店心よりお待ちしております。

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