ブログ六本木店

2017.5.13

このわたってどういう食べ物?紹介させていただきます

「このわた」という食べ物を食べ物を皆様ご存知でしょうか?あまり聞きなれない名前の食べ物ですが、ウニ、からすみと並んで日本の三大珍味の一つとされているのです。

本日は、「このわた」についてお話させていただきたいと思います。

このわたとは

このわた
「このわた」は、ナマコの腸(はらわた)の塩辛で、寒中に製したものや、腸の長いものが良品であると珍重されています。
「このわた」は、古くは尾張徳川家が徳川将軍家に献上したことでも知られ、冒頭でもご紹介したようにウニ、からすみと並んで日本三大珍味の一つだとされています。
このわたの産地は、古くから能登半島・伊勢湾・三河湾でありましたが、最近では瀬戸内海などの各地で製造されているのです。

このわたの製法

このわたを製造する際に重宝されるのは、体色が赤っぽい「アカナマコ」です。

まずは、ナマコの体内をきれいに浄化するために、海に設けた生け簀で二日ほど放置します。
その後、腹側の口に近い部分を小刀で5~6㎝ほど裂き、逆さにして内臓などを引き出します。

解体と分別作業とが終わると、内臓を海水でよく洗ってザルに取って水気をきります。そして、一升舛で量り、別の盥に入れて重量比で1割強の食塩を加えて混ぜ合わせたら、桶もしくは壺に2~3日貯蔵します。塩漬けが完了したら、容器へと取り分けます。

およそナマコ100貫から内臓8升が採取でき、内臓1升からこのわた7合が製造できるのだそうです。

一般的に、ナマコの内臓は塩蔵品として市販されます。また、このわたに熱燗の酒をそそいだ「このわた酒」というお酒もあります。

もう一つご紹介したいのが、「このわた汁」です。
「このわた汁」は、このわたをまな板の上で庖丁で叩いてから椀に入れ、薄味の汁を注いだものです。
このわたの味を最大限引き出せると言われている料理ですので、機会があればぜひ堪能していただきたいと思います。

このわたの栄養

このわた
「このわた」には、ビタミン類やミネラルなど栄養素が多く含まれています。

具体的には、糖質の代謝を助けたり疲労回復に役立つビタミンB1、皮ふや粘膜の機能維持や成長に役立つビタミンB2、そして、皮ふや粘膜の健康維持を助けたり脳神経を正常に働かせるナイアシンとビタミンB6、動脈硬化の予防やストレス緩和の働きがあるパントテン酸そして、新しい赤血球をつくり出すために欠かせない葉酸やビタミンB12も含んでいるのです。
また、骨や歯を丈夫にするカルシウムやリン、マグネシウムや、疲労回復や利尿作用、高血圧の予防に役立つカリウムも含んでいます。

さらに、注目したいのがアスタキサンチンや抗酸化ビタミンであるビタミンEです。
これらは、活性酸素の発生や酸化力を抑えるのに加えて、動脈硬化や皮膚や血管の老化を防ぎ、さらには免疫力を高めてくれる働きがあります。

このわたは珍味としてお酒のお供などに重宝されています。是非皆さんも召し上がってみてはいかがでしょうか。

 

当店では、すき焼き、しゃぶしゃぶをはじめ様々な旬の食材を使った料理をご用意しております。是非当店自慢の料理をお召し上がりになってみてはいかがでしょうか。

皆様のご来店心よりお待ちしております。

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