ブログ六本木店

2018.1.20

厄払いと食材

新しい年が始まり早半月がすぎ、お仕事も新たなスタートをきり、身心ともに新しい一年を迎えられた頃と思います。

お正月といえばお節料理や御雑煮、七草粥等和食に携わる人間としましては取り上げたい事柄が沢山あるのですが、
今回は敢えて「厄払い」に関してお話したいと思います。
といいますのも私事ではございますが、私自身「厄年」が迫っておりまして、少なからず意識せざるをえない事としてとらえておりました故、この場をお借りしてお話させていただければと思います。
もちろん板前らしく、厄除け効果があるといわれている食材についてのお話をメインにさせていただきます。

厄除けに効く食材と言いますが、主に言われておりますのは「おめでたい食材」です。
「おめでたい食べ物」には厄除けのご利益があるといわれています。
昔から神社などではぜんざいや厄除け団子をだすところが多いですよね。
伊勢神宮の赤福はなかでも有名ですね。
赤福
それは「あずき」には邪気を祓う力があるといわれているからであり、「赤色」は摩を除ける色とされているからであります。
もちろん食材じたいの効能の優秀で、疲労回復やむくみにも良い効果があります。
その他にはこんな食材がございます。

まずは「桃」です。
風水の世界では安産の効果があるといわれている桃ですが、一方で古くから厄除け、不老長寿のご利益がある食べ物としても伝えられております。
美肌効果などもあるようなので女性の方にお勧めです。
さらに身近な物ですと「塩おにぎり」も厄除け効果があるそうです。
塩は風水では定番の厄除けアイテムですし、お米は福の神が好む食べ物なのだそうです。
また、「握る」「結ぶ」という行為には物事を成就させる、成長させるという意味があるため、おにぎりは実は非常に縁起の良い食べ物なのだそうです。
このようにおめでたい食材といっても特別な食材というよりも、どちらかといえば普段あまり意識していなかった食べ物が実は良い食べ物だったなんてことがあるようですね。
桃

少し先ではありますが、皆様お馴染みの「節分」には豆をまき、その年の恵方をむきながら恵方巻を食べるという文化が日本にはありますね。

豆をまき鬼(邪)を払うというのも、魔を滅する→まめ(豆)からきているようです。
恵方巻に関しましてはその由来、起源が諸説諸々多すぎるので割愛させていただきますが、今年の恵方は「南南東やや南」だそうです。今年の節分は2月の3日ですので、当店でもその週は福豆と恵方巻をご提供させていただきますのでお楽しみいただければと思います。
余談ではあるのですが、この節分の日、毎年2月3日というわけではなく、旧暦でいう季節の変わり目、立春の前日を指すのです。

そして今回の話の本筋であります厄払いに戻しますと、厄払いは節分までにしたほうがいいとよく耳にすると思いますが、こちらは今まさに言った節分というのは立春の前日、旧暦の頃はこの日が現在で言うところの大晦日のような日だったため、邪を払い、福を招く節分、邪を払い福を招き新しい年を迎えましょうということの名残りで厄払いは節分までにと言われているようです。

最後になりますが、厄年だからおとなしくしていようなどという話も良く耳にいたしますが、行動を起こさなければ物事は始まりませんし、それを理由に成長を止めることはより悪い結果をもたらしてしまうと思いますので、本年もより皆様にご満足いただけるようおもてなしの向上と料理の提供を心がけ、スタッフ一同一丸となり精進していきたく思いますので、本年も何卒宜しくお願い致します。

瓢嘻 香水亭六本木本店
大宅 康平

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